ストリートチルドレンを考える会
…子どもたちの未来のために……
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2008年06月

2008年06月11日

「ストリートチルドレンと出会う旅」

「ストリートチルドレンと出会う旅」メキシコ2008のご案内

★定員に達しましたので、これからお申し込みになられる方は、キャンセル待ちになります。

 路上に暮す子どもたちや彼らを支える現地NGOのスタッフと直接出会い、あなたも世界の子どもたちの現実と未来を、ともに考えてみませんか?案内役は、18年間「ストリートチルドレン」の取材を続ける、ジャーナリストの工藤律子とフォトジャーナリストの篠田有史です。


NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」で
 
●日程
8月20日(水)〜8月30日(土) ☆9泊10日 (機中泊1泊)
(20日15時ころ成田発、同日16時ころメキシコシティ着。
 帰路は28日午後11時ころメキシコシティ発、翌々日30日早朝7時ころ成田着。)

●費用 
2人部屋利用で 26万円(男女の人数バランス上、3人部屋になることもあります。)
1人部屋希望なら 28万円  ☆親子なら2人で51万円(1万円割引) 
  ※非会員はプラス入会費3000円が必要。
  ※燃料高騰などによる航空運賃値上がりのために、昨年より少し料金が上がりました。
☆費用に含まれるもの(昼食は、ほとんど訪問先NGOで提供されます。)
成田〜メキシコシティの往復航空運賃(アエロメヒコ直行便)と各空港使用料・税金等、宿泊費、朝食費、現地でのグループ移動費、現地NGOと通訳への謝礼、コーディネーション経費

● 参加条件  
☆「ストリートチルトレンを考える会」の会員の方。(まだ会員でない方は、旅の申し込みの際にご入会ください)
☆旅行終了後に、当会のニュースレター用に必ず感想文を書いてくださる方。
(また、旅行報告会を開きますので、できるだけご参加ください。)
☆ この旅行は、旅行会社の旅行と異なり、あくまでも個人旅行者の会員の皆さんの旅を、会の旅の案内人が企画、案内するものです。安全な旅のために、旅の準備や現地行動において、案内人は最善を尽くしますが、事故等の責任は一切負いませんので、ご了解ください。

●内容(予定)
・NGO「社会サーカス・マチンクエパ」の活動を訪問。
 貧困層住宅地区でのサーカス教室に参加する。
・NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」の活動に参加。
 NGOスタッフとともに、路上にくらす子どもたちを訪ねる。
 路上暮らしの少年たちが来るデイセンターで活動する。
・NGO「カサ・ダヤ」を訪問。
 スタッフの話をきくとともに、シングルマザーの少女やその子どもたちと交流する。
・NGO 「カサ・アリアンサ・メヒコ」を訪問。
 HIV-エイズ予防セミナーをはじめ、路上から来た少年たちが入る施設のプログラム
 に参加する。
・NGO 「ジョリア」を訪問。
 路上暮らしの少女たちと貧困家庭の母子を支えるデイセンターの活動に参加する。
・NGO「オガーレス・プロビデンシア」を訪問。
 定住ホームに暮らし、自立を目指す子どもたちと交流する。
 薬物依存症克服プログラムを見学する。
・ 施設の子どもたちと週末イベントを開く(例えばハイキング、サッカー大会など)
・ 1日フリー観光デー(ピラミッド遺跡など)
☆毎日、夜はフリータイム。参加者の希望に合わせて、様々な企画も可能。

●定員   12名(最少催行人数11名)

●締め切り  満員になりしだい締め切り。なお、昨年は6月上旬に満員になりました。

●申し込み  
こちらへタイトルに「出会う旅申込みフォーマット希望」と書いて、工藤宛にお送りください。 

●問い合わせ こちらへタイトルに「出会う旅」と書いてお送りください。または、会窓口(03−5992−8663)へFAXで「工藤宛」にお送り下さい。

Posted by at 17:35

2008年06月16日

2008年6月発行のニュースレターより

学習会・子どもは未来の開拓者
〜キューバの子どもたち〜 に参加して
運営委員リーダー・小口由貴

 工藤律子さんよる「キューバの子どもたち」をテーマにした学習会に参加した。これは、キューバとの交流活動を進めている「キューバ連帯の会」という市民団体が、今月14日がキューバ革命の英雄で革命家のチェ・ゲバラの生誕80年であることを記念して、開いたものだ。当日は、キューバ大使館の方を含め、20代から60代前後まで、幅広い年齢層の方々が35名ほど集まった。
 会では、工藤さんから、キューバ政府や国民全体が子どもを大切にする姿勢など、いろいろな角度からの報告を聞き、これからの日本の子ども=未来のパイオニアを、どのように育てていくべきなのか、考えさせられた。
 工藤さんのお話やパワーポイントで投影された篠田さんのすてきな写真を通して知ったキューバの子どもたちは、とても生き生きしているような感じがした。数字を気にしすぎて疲れきっている教師や子どもが多いように感じる日本と比較すると、ちょっとうらやましくも思った。
 工藤さんの書籍「子どもは未来の開拓者〜ストリートチルドレンのいない国キューバ」やニュースレターに掲載された去年のキューバツアー参加者の感想文を読まれた方はすでにご存知だと思うが、キューバではすべての子どもに対して教育が保障され、しかも保育園から大学まで、無料で通うことができる。そのほかに、小学校高学年から中学生には、彼ら独自の「パイオニア組織」を通して、「社会参加」の機会も与えられるそうだ。
 子どもは学校へ行って各教科の勉強をすることはもちろん、様々な社会の活動に参加することによって、労働することの大切さや、自分も社会や国に貢献できるということを学んでいるという。子どものうちからこのような「社会参加」の機会があると、おとなになったときに、より一層、社会の一員として適応しやすく、そうした機会があることはとても良いことだと思った。
 また、お話の中で工藤さんは、近年は経済のグローバル化が進むなか、ひとが持っているものを自分も持っていなくてはいけないと思い込まされ、周囲との比較にばかり神経を使い、物質的な豊かさばかり求めている社会があり、それを「心理的な貧困」に苦しむ社会と呼んでいた。(物質的な貧しさを、ひととの助け合いや心のつながりで乗り越えていこうという意欲や希望がある社会と違って、)物質的には例えば20年前よりもマシな暮らしをしているとしても、前述のような意識・思いこみのために「心理的な貧困」を抱える社会は、子どもにまで悪影響を及ぼし、子どもが路上生活を選ばざるをえないような状況を生みだしているという。そんな社会を持つ国々が多くあるなかで、キューバは、家族のつながりや地域の人々の力を非常に大切にしているようだ。私が工藤さんの話を通して感じたキューバの子どもたちの生き生きとした姿は、周りの人々の支えや人との絆があるおかげで可能なのではないかと思う。誰かの支えがある環境にいることで、子どもたちは安心して生活できるにちがいない。そういうコミュニティーが存在している国だからこそ、路上へ飛び出してしまう子どもがいないのだろう。
 無料の教育と医療が保障されているキューバの社会制度が、100パーセントいいものだとは思わないけれども、少なくともこれからの日本がキューバから学ぶべき点は多くあるように思う。
 私の知る限り、日本でも今、地域社会(ナナメの関係)を大事にしている杉並区の中学校があったり、机をコの字形に並べて「学びの共同体」と呼ばれる取り組みをしている学校があったりする。今後、これらの取り組みに期待したい。(このほかにも、子どもにとって良さそうな取り組みをしている事例をご存知の方がいたら、私も知りたいので、ぜひ教えてください。)
 幸いにも、今月29日には会主催で、昨秋実際にキューバへ行って来たメンバーの報告会がある。生の声が聞けるこういう場を通して、日本とキューバの違いやこれからの日本の子どもの未来について考えていけたらと思う。できれば、多くの方に参加してほしい。 *今秋のキューバを知る旅もお勧めです。
(こぐち ゆき・学生志望)

Posted by at 14:43

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