ストリートチルドレンを考える会
…子どもたちの未来のために……
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2008年05月

2008年05月07日

5月の学習会

「ひとりの子どもとして愛している」
〜インド・コルカタのストリートチルドレンと過ごして〜

「”ストリートチルドレン”とは、私たちの心の中に生活しているもの」と語る清原英貴さん。彼がコルカタの路上で拾った子どもたちのメッセージを、写真と共に皆さんにお届けします。

日時  5月25日(日) 午後6時半〜8時50分
場所  東京・杉並区阿佐ヶ谷地域区民センター
    第2集会室 tel:03-3314-7211
講師  運営委員・清原英貴
参加費 200円(非会員350円、高校生以下250円)

Posted by at 12:50

2008年05月11日

キューバの子どもたちを訪ねて〜ストリートチルドレンのいない国・キューバへの旅2007報告会

「キューバにはなぜストリートチルドレンがいないのか?」
「キューバってどんな国?どんな教育システムがあるの?」
そんな思いで訪れたハバナ。特殊学校や一般の保育園から高校まで、様々な教育現場を、旅の案内人(ジャーナリスト・工藤律子)と共にまわり、子どもたちと触れ合った1週間。子どもが社会の一員としてハツラツとしていられる国・キューバから 世界が学べること、また逆にキューバが抱えている問題etc...旅の参加者が感じたままに、生の声をお届けします。

☆お楽しみ企画☆
キューバクイズ(キューバオリジナルプレゼント有)、絵本の読み聞かせ、歌と演奏もあり。

日時:6月29日(日) 13:30開場 13:40〜17:00
場所:クワトロ エス プラス (新宿)
   東京都新宿区新宿1−2−6 花忠ビルB1F
   <最寄り駅> 丸の内線・新宿御苑前駅2番出口から徒歩1分
          都営新宿線・新宿三丁目駅から徒歩7分
☆定員35名です。お早めにご来場ください。
参加費:¥300+1ドリンク(モヒート¥500その他各種ドリンクから選べます)
出演:浜田桂子(絵本作家)
   和田智子、宮田真理子、のぐちひろし
   (以上3名、NGO「ストリートチルドレンを考える会」運営委員)
主催:NGO「ストリートチルドレンを考える会」
問い合わせ こちらへタイトルに「キューバ報告会」と書いてお送りください。

Posted by at 12:11

2008年05月15日

2008年5月発行のニュースレターより

グアテマラ 売買される少女たち 

共同代表 工藤律子
 私たちの会が支援しているメキシコのNGO「カサ・ダヤ」に以前、グアテマラ人の少女がいた。彼女は何年間もこの母子支援施設で暮らした後、自立生活に入った。なぜ彼女はメキシコに?それは、グアテマラの首都グアテマラシティに暮らしていた頃、人身売買業者の罠にはまり、祖国と国境を接するメキシコのチアパス州にある買春バーに売られたからだった。そこを脱出し、仲間の少女とふたり、メキシコ各地を放浪。その途中で、ある男性の子どもを妊娠。最後に「カサ・ダヤ」にたどりついた。
 グアテマラには、この少女と同様、知らぬ間に「商品」にされ、性産業に組み込まれてしまった少女が大勢いる。様々な統計データを総合すると、グアテマラ国内のバーやホテル、買春宿などで「性的に搾取されている」未成年者は、少なくとも2万人以上(5万人と言う人もいる)。同様の状況にいる未成年者の人数が約2万人というメキシコよりも、ひどい状況だ。これに、国外に売られたケースを加えれば、数字は更に増える。
「自分の心が痛かった」
 そうつぶやいた少女(16歳)は、愛人と暮らすアルコール依存症の母親の命令で、酒を飲まされ男の相手をさせられていた。そうしなければならないことに深い苦痛を覚えながらも、がまんしようと努力した。たまに嫌がると「バカ娘」とののしられ、更に傷ついた。ふたつ年上の姉も、同じ目にあっていたため、ふたりで家を飛び出し、1か月ほど路上暮らしをした。その後、ようやく政府の施設に保護された。今はそこで読み書きや料理を習いながら、姉や似た境遇の少女たちと共に暮らす。
 性的搾取の犠牲者は、大半が貧困家庭出身の少女だ。良い仕事があるとだまされたり、お金に目がくらんだ親に売られたりして、性産業に入れられる。そうしていったん足を踏み入れると、脅しや借金、薬物などで縛られ、容易に抜け出せない。たとえ抜け出せても、妊娠、性感染症、薬物やセックスへの依存などに悩まされ、「普通の生活」に戻るには、多大な努力と支援が必要になる。
「娘のために変わりたい」
と話す少女(17歳)は、4年前、実父にバーへ売られ、各地の店を転々としながら体を売り続けてきた。その間に、2度出産。今は1歳の長女が養護施設に、出産時に呼吸困難を起こした次女が病院にいる。そんな娘2人と人生をやり直そうと、1か月前からNGO「カサ・アリアンサ・グアテマラ」(私たちの会が支援する「カサ・アリアンサ・メヒコ」の姉妹団体)の施設で暮らす。
「月1900ケッツァル(約22,800円)ほど稼いでは、薬物を買っていたの。依存から抜け出せなくて、施設に入っても、すぐに脱走していた。でも今は違う」
 本人が話すとおり、彼女はこの施設に過去4回入ったことがある。が、毎度薬物欲しさに1〜2週間で脱走していた。それでも今回は自らスタッフに連絡して、働かされていたバーから救出してもらい、施設に定住する努力を続けている。母乳を飲む時期の次女が入院して不在のため、時々お乳がパンパンになって痛くなり、自分でお乳を絞り出す日々が続く。
「辛いけど、ここでがんばらないと。落ち着いたら料理を習いたいわ」
 張りつめた胸をさすりながら、少女はかすかな笑みを浮かべた。
 グアテマラで性産業に従事されられている子どものなかには、経済的により貧しい隣国から来た少女も多い。
 あるニカラグア人の少女(17歳)は、「良い仕事がある」と誘われ、不法入国でグアテマラへ。最初はガソリンスタンドでの仕事を与えられたが、後に買春を斡旋しているカフェテリアで働かされるようになった。3週間程前、警察に救出され、「カサ・アリアンサ・グアテマラ」の施設へ。
 グアテマラ政府やNGOは、こうした少女たちの心身のケアと自立のための教育支援を、根気よく行っている。
 「商業的性的搾取の被害者」である未成年を受け入れる政府の施設は、ひとつだけだが、首都から車で50分ほどの町・アンティグアにある。「ミ・オガール(私の家)」と呼ばれる所だ。そこには、13〜18歳の少女が100人前後暮らしているが、全員が「商業的性的搾取の被害者」ではなく、ストリートチルドレンや貧困家庭出身の障がいを持つ子ども、家庭崩壊のために家にいられない子どもなども、一緒に暮らしている。就学経験がほとんどない少女が大多数を占めるため、施設内で識字教育を行っているほか、読み書きのできる子には普通の学校への通学、自立が近い年齢の子にはパソコン、手芸、調理、美容師技術などの職業訓練を実施している。
 施設所長のエバ・デ・ガルシアさん(52歳)の悩みは、
「異なる境遇、問題を抱える少女たちを、一緒にケアするのは、とても大変です。本当は、もっと専門化した施設がほしい」ということ。特に、性的搾取を受けた少女の場合、施設に定着してもらうには、時間をかけた心のケアが必要なため、様々な子どもたちと同様の生活プログラムの中で対応するのが難しい。所長は言う。
「子どもが、薬物やりたさに出ていってしまったり、いいお金が稼げるからと性産業に戻ってしまったりすると、時々、絶望的な気分になります」
 これに対し、「カサ・アリアンサ・グアテマラ」はより専門的なケアができる環境にあるといえよう。
 まず注目すべきは、このNGOのスタッフが、警察と司法省、移民局が合同で行う「レスキュー・オペレーション」、つまりバーやホテル、買春宿などで働かされている未成年を救出する活動に、正式に参加していることだ。ほぼ毎週1度は行われる活動に、スタッフ1〜2名が同行し、未成年者を見つけたら話をして、施設に来るように促す。
 施設では、救出された少女たちも、このNGOが主な支援対象としている路上からきた「元ストリートチルドレン」の少女たちと同じ部屋を利用するが、心理カウンセリングや医療ケアなど、それぞれのケースに合った支援を受ける。特に医療面では、性感染症やHIV感染のケースが目立つため、特別なケアが必要だ。妊娠中、あるいは子連れの少女たちのためには、母子で暮らせる部屋もある。
 少女が外国人の場合は、移民局と協力して、帰国の手続きを進める。もし祖国の家族が人身売買に直接関わっていることがわかった場合は、その国にあるNGO施設など、ほかの定住先を考える。
「ここ2年間に、200人以上の商業的性的搾取の犠牲者を受け入れてきました。できるだけ彼女たちが学問と職を身につけた末に施設を離れるよう、支援していますが、なかには途中で挫折する子もいます。多くの場合は、家庭が貧しいためにどうしても実りのいい仕事を続けなければならない、施設の規則正しい生活に馴染めない、あるいは薬物依存から抜け出せないことが原因です」
 心理カウンセラーのミルサ・フアレスさん(39歳)がそう説明する。過酷な体験から、自分を含む人間すべてへの確かな愛情と信頼を失っている少女たちに、前向きな人生を歩む道を選んでもらえるように支えるのは、簡単なことではない。が、それでも心とからだの傷・病を癒し、少しでも幸せな人生を築けるよう、支えようと努力を続ける。
 犠牲者に寄り添うだけでなく、政府とNGOはこの問題を根本から解決するための第一歩として、「搾取する者の起訴と処罰」にも取り組んでいる。人身売買業者らを裁き、この「商売・産業」自体を壊滅しようというわけだ。が、しかし、そこに絡む人間の国籍や利害関係が複雑すぎるため、なかなか有罪にできないのが現状。状況を打開するためには、地域や国境を越えた連携プレーによる対策行動が望まれている。
(くどう りつこ・ジャーナリスト)

Posted by at 13:30

2008年05月16日

東京セルバンテス文化センター企画

ストリートチルドレン〜路上に暮らす子どもたちに寄り添って〜

入場無料

日時  5月31日(土) 午後2時〜4時(1時半開場)
場所  セルバンテス文化センター (千代田区六番町2-9)tel:03-5210-1706 
JR市谷駅または四谷駅から徒歩6〜7分
講師 ストリートチルドレンを考える会 共同代表
   工藤律子(ジャーナリスト)

内容  「ストリートチルドレン」が世界に1億人以上いるという問題が語られはじめて、すでに20年以上が経つ。だが、その姿は減るどころか、かつて存在しなかった地域でも見かけるようになった。「ストリートチルドレン」とは誰なのか?− ジャーナリスト・工藤律子が、写真と映像(撮影・篠田有史)を用いて、その現実を問いかける。

Posted by at 12:13

2008年05月17日

ゲバラ生誕80年、子どもは未来の開拓者

「第三世界」でありながら、無償の教育と医療をすべての国民に保障してきたキューバ。ストリートチルドレンのいないこの国の子どもたちは、どんな教育を受け、どんな日常をすごし、社会の一員として育っているのか? 長年ストリートチルドレンを取材し続けているジャーナリストが、同じく18年間見つめ続けてきた社会主義キューバの子どもたちの現在を語ります。

日時  6月1日(日)  午後2時〜 (1時開場)
場所  目黒区民センター社会教育館 第二研修室
〒153-0063 目黒区目黒二丁目4番36号
    
講師  工藤律子(ジャーナリスト/ストリートチルドレンを考える会共同代表)

参加費 500円

主催  キューバ連帯の会

問い合わせはこちら(大賀)へ  

Posted by at 12:59

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