ストリートチルドレンを考える会
…子どもたちの未来のために……
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2007年06月

2007年06月01日

2007夏/メキシコ・ストリートチルドレンと出会う旅

2007夏/メキシコ・ストリートチルドレンと出会う旅
 

 路上に暮らす子どもたちや、彼らを支える現地NGO(非政府系組織)のスタッフたちと直接出会い、世界の子どもたちの現実と未来を共に考える旅を行います。現地での旅の案内人は、「ストリートチルドレン」について17年間取材を続けている、ジャーナリストの工藤律子とフォトジャーナリストの篠田有史です。

日程  8月22日(水)~9月1日(土)  ☆9泊10日 (機中泊1泊)

    (22日15時頃成田出発、同日16時頃現地到着。帰路は31日午前0時頃現地発、

     翌々日9月1日早朝7時頃成田到着。)

費用 2人1部屋利用で 240,000円(男女の人数バランス上、3人部屋になることも)

    1人部屋希望なら 264,000円   

    ☆費用に含まれるもの(昼食は、ほとんど訪問先NGOで提供されます。)

     成田~メキシコシティの往復航空運賃(アエロメヒコ航空)と各空港使用料・税金等、宿泊費、朝食費、現地でのグループ移動費、

     現地NGOと通訳への謝礼。

参加条件

 ☆旅行終了後に、会のニュースレター用に必ず感想文を書く。(また、旅行報告会に、できるだけ参加する。)
 ☆ この旅は、旅行会社のツアーと異なり、あくまでも個人旅行者の皆さんの旅を、会の仲間が案内するものです。安全な旅のために、

   旅の準備や現地行動において、案内するメンバーは最善を尽くしますが、事故等の責任は一切負いませんので、ご了解ください。

内容(予定)

   ・NGO「青少年センター」の活動に参加。

     貧困層住宅地区でのサーカス教室を訪ねる。

    ・NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」の活動に参加。

      NGOスタッフとともに、路上にくらす子どもたちを訪ねる。

      路上暮らしの少年たちが来るデイセンターで活動する。

    ・NGO「カサ・ダヤ」を訪問。

      スタッフの話をきくとともに、シングルマザーの少女やその子どもたちと交流する。

    ・NGO 「カサ・アリアンサ・メヒコ」を訪問。

      HIV-エイズ予防セミナーをはじめ、路上から来た少年たちが入る施設のプログラムに参加する。

    ・NGO 「ジョリア」を訪問。

      路上暮らしの少女たちと貧困家庭の母子を支えるデイセンターの活動に参加する。

    ・NGO「オガーレス・プロビデンシア」を訪問。

      定住ホームに暮らし、自立を目指す子どもたちと交流する。

    ・施設の子どもたちと週末イベントを開く(例えばカレーライス&サッカー大会)。

    ・ 1日観光(遺跡など)

     ☆毎日、夜はフリータイム。

 定員 12名


★この旅について問い合わせがある方、参加を希望される方は★
「件名」を「出会う旅」としお問い合わせください。

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Posted by fukunekoya at 16:58

2007年06月03日

ニュ ースレターの発行作業を手伝って下さいませんか?

 私たちの会では、毎月、運営委員会と同じ日に、会員のみなさんに送るニュースレターの印刷と発送作業を、運営委員がボランティアでおこなっています。

 すべて手作業なので、少しでも多くの方が手伝って下さると助かります。また、作業をしながらの雑談で、会員やみなさんとの交流も深まると思います。

 時間の都合がつく方、私たちと話してみたいと思われる方、手伝おう!という方、ぜひおいで下さい。

★会員でなくても、大歓迎です。詳しくは、child_fn@netlaputa.ne.jpへお問い合わせ下さい。

日時 6月8日(金)午後5時半から

場所 ジュラ出版局1階 ストリートチルドレンを考える会運営委員会
(高田馬場より徒歩約10分)

Posted by fukunekoya at 23:41

2007年06月04日

エセナフォーラム2007に参加します

私は、あきらめない

~路上や家庭で虐待と闘う少女たちの現実を考える~

「ストリートチルドレン」と呼ばれる子どもたちの中には、家庭で暴力や性的虐待を受けたために、路上へ飛び出した少女が大勢います。彼女たちが向き合う現実 -買春、妊娠、薬物依存etc.- の多くは、現在日本で深刻化している問題と重なります。そんな少女たちの現実を知ることを通して、現代世界において少女や女性が抱える問題を、いっしょに見つめ直してみませんか?

日時 7月1日(日)

 一部 午後1時30分~2時30分(定員50名)

疑似体験ワークショップ「路上のマリア」
 二部 午後2時45分~4時30分(定員197名)

ドキュメンタリービデオ

「私は、あきらめない」上映と出演者などによるトーク
参加費 300円(資料代)

場所 大田区立男女平等推進センター「エセナおおた」 多目的ホール

    東京都大田区大森北4-16-4 Tel :03-3766-6587(受付)

Posted by fukunekoya at 23:37

2007年06月10日

NGOスタッフ・インタビュー

セサルさん(NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」デイセンター・スタッフ)
聞き手・皆川晴(会員)

 メキシコには、沢山のストリートチルドレンのための施設がありますが、多くの施設では、子どもたちを無理に施設に来させているので、すぐに路上へと戻ってしまうのが現状です。しかし、「プロ・ニーニョス」では、子どもが自分の意思で来ることを大切に考えています。そのため、月に7人~10人の子どもが路上生活をやめる決心をし、他の人生を選んでいます。この人数は、「プロ・ニーニョス」だけが達成できているものです。

Q:路上での仕事は?

 毎朝、子どもたちに会うために路上へ行く。そして、トランプをしたり、色々な遊びを教えて一緒に遊んで仲良くなり、まずは友だちになるんだ。その後に、施設に遊びに来ないかどうか、誘ってみる。けれど、ほとんどの子どもが初めは来るのを拒む。何度も子どもを訪ねて行くうちに、来たいという気持ちを見せるようになるんだよ。

Q:デイセンターでの仕事は?

 子どもがデイセンターに来たとき、エデュケイターたちは親しみやすい態度、待っていたよ!と言う態度で迎え入れる。そして、洋服を着替えさせ、シャワーを浴び、朝食を皆で一緒に取り、一緒に遊ぶんだ。

 同時にこの場所には、子どもたちが将来の事を本気で考え、路上に住む以外の人生を歩むようになるためのプログラムがあるんだ。

 まず、お絵かきなどの遊びを通して、子どもとの間に信頼関係を築く。その遊びは、ただ楽しむのではなく、想像力と知性を養うためでもあるんだ。遊びの間、エデュケイターは、彼らが自信を持てるように励ます。「いい絵だね!」とか。そうすると、自信が持てると同時に、自分の中の違う側面を発見できる。

 エデュケイターはいつも誠実に、嘘はつかない事が鉄則。しかし、子どもが心を開いてくれるかどうかは、性格にもよる。すぐに友だちになれる子もいれば、時間を要する子もいる。けれど、絶対に友だちになろうとする事と教える事をやめてはいけない。と同時に、健全な共同生活が送れるよう、施設の時間割やルール、エデュケイターを尊重する事を学んでもらわなければならない。それも強制ではなく、友情を通して受け入れられていくようにする。

 その次の段階は、彼らの歩んできた道を振り返り、社会の中でどのような状況に自分たちがいるかや将来について熟考する事。そうすることで、将来についての新たな道を発見することができる。その具体的な方法は、例えば家族について話したり、書き出してみること。また、暴力がどうしていけない事か、路上で一体どんなことが起きているのかを考え、話すことも大事。これらの活動は、自分の意思で路上に暮らすことをやめる動機を育てるんだ。誰かに強制された形でやめるのではなく、自分自身の決定でやめる動機だ。

 彼らが自分の人生について熟考し、他の人生を選び取ろうとしている時、エデュケイターは、彼らが自信を持てるように励ます。彼らの長所を指摘したり、成功できたことなどを言葉にする。子どもたちは自信を持った時初めて、別の生き方を本当に選べるんだ。

 子どもによって、様々な選択肢がある。たとえば、薬物中毒を治療するための施設に入る子どもや、家族の元へ帰る子ども、学校に行く子ども、仕事に就く子ども、養子として他の新しい家庭へと受け入れられていく子どもなど(小さい子の場合)。しかし、大多数の子どもが、路上へ残してきた恋人や、仲間との友情、薬物依存症などの理由で、路上から離れることを拒む。路上には、ちゃんと彼らの社会があるからね。

 エデュケイターは、どんな決定でも彼らの決めたことは尊重することが基本だ。しかし彼らが路上暮らしとは別の道を歩む決心をできるよう、手助けすることが大事なんだ。

 もし、子どもが家族の元に帰りたいという気持ちを少しでも見せたら、エデュケイターはまず、子ども抜きで家族を訪ねて行き、その家族の生活や経済状況、虐待はないかどうかなどを探る。子どもが家族の元へ戻れる可能性があるかどうかを、慎重に確認するんだ。そして、子どもが生活しても心配がないと確認できたら、受け入れに向けての準備をする。

 子どもが家庭に帰った後も、月に2回は必ず訪問し、大丈夫かどうか確認すると同時に、励ます。訪問は、彼らが安定し、感謝の気持ちを表した時に終わる。感謝するということは、幸せになったということの証だから。

Q:デイセンターの(スタッフ=エデュケイター)チームの構成は?

 エデュケイターは、様々な学位を持っている者で構成されている。たとえば、社会福祉士、心理学者、教育学者、社会学者。それは、様々な視点から、仕事をするためだ。

Q:エデュケイターの性格

-寛容であること。この要素がないと、フラストレーションがたまってしまう。子どもと関わるときはいつも必要。

-信頼すること。エデュケイターが信頼感を見せると、子どももそれに答えるようになる。

-勤務時間以外の時間帯にも働く意思があること。子どもとの関係には、勤務時間外の仕事もある。本当に子どもを愛している者だけができる仕事だ。

-子どもと関わる仕事をしたいという意思。この仕事は、義務でやることではない。

Posted by fukunekoya at 14:34

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 Photo (C) Yuji Shinoda ☆フェアトレード・オーガニックからストリートチルドレンや児童労働について考えてみませんか☆