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合成洗剤とせっけんの違いとは?

 私たちは毎朝顔を洗うのにはじまり、歯を磨き、掃除や洗濯をし、夜はお風呂で身体や髪を洗います。どれも「洗う」という共通項がありますが、この時にせっけんや洗剤で汚れを落とすことができるのは、界面活性剤の働きによります。

 界面活性剤とは、水と油のような混ざりにくいものを混ぜる物のことで、この性質を利用して油汚れを水で洗い落とすのを可能にしているわけです。さて、この界面活性剤には、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、そして合成界面活性剤がありますが、脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムを使ったものを「せっけん」といい、合成界面活性剤を使ったものを「合成洗剤」と呼んでいます。どちらも洗濯や掃除、体や髪を洗うために使われているので、外見上で区別するのは難しく、成分表示で確認するしかありません。ちょっと分かりにくいのも事実です。

 せっけんは大変歴史が古いもので、辿れば紀元前300年頃に木灰と油を混ぜて煮たものを汚れ落としに使っていたといわれます。現在のような硬くて使いやすいせっけんが工業的に生産されるようになったのは12世紀以降のようです。

 実際に、廃油などから手作りせっけんを作ったことのある方はご存知だと思いますが、せっけんは誰でも簡単に作ることができます。また、汚れを落とした後は自然界でも分解が早く、環境にもやさしい洗浄剤といえます。

 一方、合成洗剤の歴史は浅く、19世紀に食用油の不足したドイツで合成界面活性剤を作る研究が始められ、アメリカにおいては第二次世界大戦中に合成洗剤が広まり、それが今日のような食器洗い、洗濯、掃除、シャンプー、歯磨き、化粧品などに幅広く使われるようになったとされます。

 また、合成洗剤に使われる合成界面活性剤は、使う人の体にも、下水として流れていく河川にも悪い影響が心配です。洗剤で手が荒れるというのは殆どの方が経験あると思いますが、合成洗剤を使うとせっけんの時よりも手荒れがひどくなると感じるのはなぜなのでしょう?

 それは、合成界面活性剤が皮膚のタンパク質を溶かしているからなのです。また合成界面活性剤は皮膚からの浸透力が高く、口から食物と一緒に体内に取り入れられるより体に対する影響が大きいといわれます(食品にも乳化剤として合成界面活性剤は使用されていますが、口から体内に入る場合は消化器官を通過して排泄されるので、皮膚から入るより影響は少ないといわれています)。

 皮膚から吸収された合成界面活性剤は血液に進入して全身を巡っていき体内に蓄積されます。しかも合成洗剤によって荒れた皮膚を、乳化剤入りの化粧品で手入れすることによって、二重に合成界面活性剤をすり込んでいる事になるなんて、考えただけでも怖いことだと思いませんか?

 手荒れだけでなく、アトピー、頭皮のかゆみ、抜け毛、オムツかぶれなどは合成界面活性剤によって引き起こされている可能性が高いものです。洗剤やシャンプーだけでなく柔軟材やリンスも同様です。

 どれか一つでも思い当たる方は、合成洗剤からせっけんに替えてみてはいかがでしょうか?また洗剤が原因ではないと思う方も、取り合えず疑わしいものは避けてみるというのも方法ではないかと思います。

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