ゲームお試し会、実施しました!

宮田真理子

 

 

 

 現在、会の企画として、「ストリートチルドレンについて知るためのすごろくゲーム」を作成していることは、みなさん、ご存知でしょうか?会のメーリングリストなどで、何度か話に上がったことがあります。このゲームは、以前、「ストリートチルドレンについて話せるようになろう」という企画を行なった際の最終回、「私たちにできることは何か?」ということを考えた時、出てきた一案でした。「日本の中高生に、遊びながら、メキシコのストリートチルドレンについて学んでもらい、問題に関心を持ってもらおう」と、発案者である会運営委員の武田さんのアイデアを土台に、若手運営委員中心で、一プロジェクトとして、進めてきました。途中、プロジェクトメンバーであった大学生2人がメキシコ留学で抜けてしまったため、現在、忙しい社会人4人で進めています。なもので、えっちらおっちら、ゆっくりとではあるのですが、だいぶ完成に近づいて来ました。

 さて、メンバーの知恵、アイデアには限界があります。あとは実際に遊んでもらい、意見をもらっては、改良を重ねてゆこう!という方針になりました。メンバーのもくろみとしては、一年以内に商品化して、中学や高校の総合学習用教材として使ってもらいたい、と考えています。したがって、とりわけ、中高生、または中学、高校の先生にゲームを試してもらう機会を探しています。 

 先日、工藤さんの紹介で、彼女の著書「ストリートチルドレン〜メキシコシティの路上に生きる」を読み、感想画を書いてくれた中学2年の河野はなえさん(3月のニュースレターで紹介)のお母様から、お子さんたちのゲーム参加に協力していただける、という連絡を受け、「お試し会」が実現できました。今日は、その様子を簡単に紹介したいと思います。 

 4月11日(日)の午後、1時間半おつきあいいただきました。場所は、三田「女性と仕事の未来館」3F・フリーコーナー。参加してくれたのは、河野さん三姉妹=たえさん(高3)、いくえさん(高2)、はなえさん(中2)です。45分間、ゲームをやってもらい、終了後、感想と質疑応答タイム、そして、

 今回特別にメンバーより、ストリートチルドレンやメキシコ社会についてのミニ学習会(?)、会の活動説明も行ないました。河野さん姉妹から頂いた感想・質問は次の通りです。

・面白かった!!

・勉強になった。

・自分が彼らと同じ状況(家庭で愛情を与えられない状況)にあったら、路上暮らしを選ぶだろう。路上も結構楽しそうだから。(一方、「自分は、絶対家は出ない。きょうだいが出ようとしたら止める」という意見も。)

・貧富の格差などは、かなり難しい問題で、自分たちではどうしようもできそうにない。

・(ゲームの中の「路上カード」に出てくる)「ガラスの上に乗る芸」って、どういうの? 

・(「質問カード」に出てくる)「住み込みの仕事」って、どんな種類がある?

・シンナーって、そんなに簡単に手に入るものなのか。ちょっと不思議&びっくり。

・HIVって何? 意外と説明は難しい。

 

 彼女たちがとても積極的に、楽しんでゲームに参加してくれたおかげで、メンバーにとって、今後の改良すべきポイントや方法を考える上で、非常に参考になりました。この場をお借りして、ご協力いただいた3人とお母様に、改めて感謝したいと思います。

 

★★ 引き続き、協力者募集中です。ご参加いただける、適当な参加者をご紹介いただける等、ありましたら、会「双六チーム」あてに、faxかメールにてご連絡ください。 ★★

 

【今後の活動方針】

・基本は、遊んでもらって改良。「ゲーム体験&ミニ学習会」という形で行なうことを検討。

・進捗状況は、随時Web上またはMLに載せ、プロジェクトメンバー以外にも知ってもらう。

以上です。      

(みやた まりこ・会社員)

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