福猫屋


香害は「自己責任」なのでしょうか?

「花粉症と同じ。自己防衛すべきだ」
そうした意見を耳にすることがあります。
しかし、そこには見過ごされがちな違いがあります。

① 花粉症との決定的な違い

自然発生と人工使用の違い図解
図1:自然現象と人為的使用の違い

花粉症は自然由来の花粉が原因です。
一方、香害は人工的に作られた香料製品の使用によって起こります。

✔ 花粉症 → 自然現象
✔ 香害 → 人為的な使用による発生

つまり、発生源が
「自然現象」か「人の使用行為」か
という大きな違いがあります。

② 本当に「過敏」なのでしょうか?

嗅覚順応の説明図
図2:嗅覚順応のイメージ

香害を訴える人は「嗅覚が過敏」と言われることがあります。
しかし、別の視点もあります。

近年の柔軟剤や洗剤は、 長時間持続する香りを目的に設計されています。

同じ香りに長時間さらされると、 人の嗅覚は慣れて感じにくくなります(嗅覚順応)。

香りを感じる人が「異常」なのではなく
香りに慣れてしまっている可能性もある

③ 「国が認めているから安全」という考え

「販売されているのだから問題ない」という意見もあります。

✔ 安全基準は“平均的な人”を基準にしている
✔ 長期的・複合的影響は常に検証途中である

過去にも、販売後に規制が見直された製品は少なくありません。

だからこそ、 「合法=すべての人に影響がない」 とは言い切れないのです。

④ 少数派と多数派の逆転現象

少数派多数派構造図
図3:気づいていない多数とつらい少数

香害の問題は、

少数のつらい人
多数の気づかない人

という構図になりやすい問題です。

しかし、気づかないことは悪意ではありません。
ただ「慣れている」だけかもしれません。

必要なのは対立ではなく、 「気づいていないかもしれない」という可能性を共有すること ではないでしょうか。

⑤ 無臭の空間がほとんどない現状

移香と空間拡散図
図4:香りの拡散と移香

現在、完全な無臭空間はほとんどありません。

✔ 食品への移香
✔ 衣類への付着
✔ 店舗空間への拡散

慣れていると気づきませんが、
無臭環境と比較すると違和感を覚える人もいます。

結び

香害は「わがまま」でも「自己責任」でもなく、
香りの感じ方に個人差があることから生まれる問題です。

使用量を減らす。
強い香りを避ける。
公共の場では配慮する。

それだけで救われる人がいます。

香り配慮・香害に関する情報ページ

柔軟剤や洗剤などの香り付き製品が広く普及する中で、 香りが負担になる方がいることも知られています。

福猫屋では「対立ではなく配慮と共存」の視点で、 香りに関する情報を整理しています。

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