フェアトレード & オーガニック 【福猫屋】: 2011年05月
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 2011年05月
【2011年05月01日】

丸島純正醤油(濃口)お買い得!

400年の伝統を守り古式天然醸造によって長期間熟成させた芳醇な醤油

風光明媚な小豆島は「古事記」にも登場する歴史の古い島で、醤油づくりがはじまったのは約四百年もの昔、文禄年間にさかのぼると言われます。
当時、小豆島は良質の塩の産地であり、しかも地中海地方によく似た温暖な気候風土が醤油づくりに適し、古くから海上交通の要衝として海運業が盛んだった点など諸条件がうまく重なり合い、勢い醤油の島へと発展していきました。
時代の推移と共に醤油の製造方法も変わってまいりましたが、マルシマ醤油さんでは゛寒霞渓の山麓で、今なお昔ながらの製法を大切に、<古式天然醸造法>を守り続けいます。

★丸島純正醤油(濃口)
http://www.fukuneko-ya.org/NF/food3.html#marushima
5/8まで

Posted by fukunekoya at 22:56

【2011年05月06日】

奥出雲 古式醸造醤油

慶応3年創業以来の蔵つき酵母がうみだす 古式天然醸造醤油

地元産・県内産の原材料を中心とした良質な国産原料を、江戸時代から使い続けられてきた杉樽で、2から3年かけてじっくりと醸造しています。塩は輸入天日塩を沖縄の海水で溶かし、平釜で時間をかけ、じっくりと煮つめてつくった塩を使用しています。

井上醤油店古式醸造蔵には、蔵つき酵母をはじめとする有用菌があまた棲みついています。

この微生物の力こそが、豊潤で滋味溢れる醤油の生みの親なのです。今の味は江戸時代から代々受け継がれてきた微生物のお陰であり、この長い年月なくしては同じ味は作り上げられません。

慶応3年創業以来、奥出雲の山あいに在り、自然の力に委ね待つ伝統的な醸しの技術で味噌・醤油を醸し、ゆったりとした繋がりの食のサイクルの中で、この地の食文化の一翼を担ってきました。

時代とともに登場した近代醸造の隆盛に、多くの古式製法は前近代的なものとして追いやられてきましたが、井上醤油店は、時代の流れにのる事なく、醤油造り・食への思いを、この醤油に託してきました。

天然醸造醤油は、自然の四季の寒暖に「もろみ」を委ね、発酵がすすみ熟成が重ねられ、旨味・風味・色調を醸し上げる昔ながらの製法です。ふつふつと発酵する「しょうゆもろみ」に時折櫂をいれ、中の全てがひとつの醤油に醸しあがる時を待ちます。

井上醤油は、加熱処理、酵母添加による醸造促進を施さず、ひとの介入は最小限に抑え、自然に委ねるところは徹底的に委ねる「天然醸造醤油」です。

天然醸造特有の広がりのある味わいに加え、充実した原料の使用が井上古式じょうゆならではの深いコクと、色調・香を醸しだしています。

一般的には色鮮やかに仕上げるために珪藻土で濾過しますが、本来の醸造醤油に含まれる微量栄養素を残す為に濾過されていません。

また、通常は高温殺菌で酵母を殺してしまいますが、風味を生かすため72度の低温殺菌で火入れをしています。

★奥出雲 古式醸造醤油
http://www.fukuneko-ya.org/NF/inoueshouyu.html

Posted by fukunekoya at 23:19

【2011年05月09日】

江戸時代から続く古式天然醸造醤油!

ゴールデンウィークも終わりましたね。
今日からお仕事に戻られた方、休みの疲れがたまっていませんか?
季節の変わり目ということもあり、気温の変化も激しい時です。

無理をなさらず、夜はゆっくりお休みくださいね。

そして大事なのは、栄養たっぷりの美味しい食事を楽しむこと。
食卓を豊かにする食材が、福猫屋できっと見つかりますよ!
(~今週一番のおすすめは奥出雲古式醸造醤油です~)

福猫屋

                         http://www.fukuneko-ya.org

・・・・・・・・* 【福猫通信1105-1】もくじ *・・・・・・・・・・


【目次】

■【新商品】オーガニックメープルシュガー

■【新商品】奥出雲古式醸造醤油

■【編集後記】商売の裏話

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■【新商品】オーガニックメープルシュガー
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夏には35℃以上、冬には-25℃以下になるというメープルツリーの生育場所とし
て最適な環境にある、カナダ・ケベック州「アレガニ農園」で採取された100%ピュ
アメープルシロップだけを、じっくり煮詰めて作ったメープルシュガー。

香ばしいメープルの風味と甘みが濃縮されています。コーヒーや紅茶はもちろん
お料理やお菓子作りにもおすすめです。

醤油や味噌との相性もよいので、砂糖やみりんの代わりにもお使いいただけます。
砂糖や蜂蜜よりもカロリーが低く、カルシウム・鉄分等のミネラルを豊富に含ん
でいます。

★アレガニ メープルシュガー
http://www.fukuneko-ya.org/NF/spread.html#maplesugar


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■【新商品】奥出雲古式醸造醤油
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江戸時代からの蔵つき酵母がうみだす丸大豆仕込み古式天然醸造醤油。

この奥出雲古式醸造醤油は、地元産・県内産の原材料を中心とした良質な国産原
料を、江戸時代から使い続けられてきた杉樽で、2年から3年かけてじっくりと醸
造しています。

井上醤油店古式醸造蔵には、蔵つき酵母をはじめとする有用菌がたくさん棲みつ
いています。この微生物の力こそが、豊潤で滋味溢れる醤油の生みの親なのです。
今の味は慶応3年の創業から代々受け継がれてきた微生物のお陰であり、この長
い年月なくしては同じ味は作り上げられません。

天然醸造醤油は、自然の四季の寒暖に「もろみ」を委ね、発酵がすすみ熟成が重
ねられ、旨味・風味・色調を醸し上げる昔ながらの製法です。

井上醤油は、加熱処理、酵母添加による醸造促進を施さず、ひとの介入は最小限
に抑え、自然に委ねるところは徹底的に委ねる「天然醸造醤油」です。

その他にも、もっと色々とご説明したいので、ぜひ「古式醸造醤油」のページを
ご覧ください!


★奥出雲 古式醸造醤油
http://www.fukuneko-ya.org/NF/inoueshouyu.html


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■【編集後記】商売の裏話
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商売をしている方は良くご存知かと思いますが、商品には割りのいい物と悪い物
があります。

同業種のいろいろなネットショップをご覧頂くと、同じ商品が「人気お勧め」と
なってトップでアピールされていることがよくあると思いませんか?そんなにそ
の商品が人気なのか、と思うと???な場合も多々あります。

実はそのような商品は「利益率が良い商品」であることが多いのです。割の良い
商品は一生懸命売りたくなりますもんね。

福猫屋にも他のお店にある商品と同じ物で、そんな割の良い商品もあります。た
だ、「売りたい商品」と「割の良い商品」は必ずしも一致しないどころか、そう
で無い場合が殆どです。

売る側が本当に気に入ってお客様にお勧めしたい商品を売るのか、利益を考えて
売るのか、判断は分かれると思いますが、福猫屋では前者の立場をとっています。
今回ご紹介した醤油も実はあまり割りの良い商品ではないのですが、こんなに良
いものは利益を度外視してもご紹介したい、と思い扱わせて頂きました。

お分かりになっている方も多いと思いますが、福猫屋は自分たちが納得し気に入っ
た商品を集めた結果のお店です。その為「売りたい商品」と「割の良い商品」の
割合が変わってしまい、他店様と商品構成がちょっと違ってしまっている
のかもしれませんね。

お陰でいつまでたっても貧乏なのですが・・・(T_T)

* * * * *

Posted by fukunekoya at 08:25

【2011年05月11日】

UVケアにLOGONAサンプロテクトローション

紫外線が強くなる季節です。UVケアはお忘れなく!
LOGONAサンプロテクトローション・センシティブの販売を再開しました!

LOGONAサンプロテクトローション・センシティブは、生後6ヶ月以上のお子様からお肌が敏感な方までお使いいただけるよう、自然由来の成分で作られています。
石油由来の化学合成の紫外線吸収剤を使用せず、紫外線を反射させ、UVA、UVBからお肌を守ります。お顔に使う場合は保湿ケアを忘れずに。

・BDIH コントロールドナチュラルコスメティック基準
・UVA、UVBからお肌を守ります
・ウォータープルーフ処方
・化学合成の紫外線吸収剤・散乱剤は不使用
・化学合成の防腐剤、色素、香料は不使用
・1993年 ロゴナは化学合成の紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を使用しない初めての自然派日焼け止めを発売しました

LOGONAサンプロテクトローション・センシティブ
http://www.fukuneko-ya.org/EC/logona-uvc.html

Posted by fukunekoya at 13:02

【2011年05月15日】

びわ葉水がお買い得!

古くから薬効効果が高く、皮膚トラブルに使われてきたびわ葉が原料の化粧水

お肌のお手入れに欠かせない化粧水。特にトラブル肌には、自然な成分のみで作られた化粧水がおすすめです。
びわ葉は薬効が高く、皮膚のトラブルにもよいとされ、古くから自然療法で使われてきました。
《びわ葉水》で使われているびわ葉のエキスは合成溶媒を使わず国産有機栽培米から作った米焼酎に漬け込みじっくりと抽出され、石油由来、化学合成成分は使わず、出来る限り国内の自然な材料で作られています。
肌を自然なバランスへみちびき、すこやかに保ちます。洗顔後たっぷりお肌に馴染ませると、とっても潤います。アフターシェーブ、全身ローションとしてもお使い下さい。

★びわ葉水
http://www.fukuneko-ya.org/EC/keshouhin.html#biwahasui
5/22まで

Posted by fukunekoya at 15:14

【2011年05月20日】

出雲国のお茶【新茶】

幻の山茶(出雲国の在来茶)、新茶が入荷しました!

農薬や化学肥料を使用せず、生態バランスに則した栽培方法で栽培された茶葉です。
実生植え(苗植でなく実で植えたもの)され10年から100年もの風雪に耐え、干ばつや病害虫にもビクともせず、いまだに大地にしっかり直根を張っている在来の茶樹には強い生命力を感じさせられます。しかし今となっては幻の存在になりつつあります。

茶葉は、出雲地方の在来種を主原料としています。すっきりとしたのどごし、透明感のある山吹色(お茶を入れた時の色合い)が特徴です。現在、日本の市場に製品として出廻っているお茶の約90%はヤブキタという品種です。

原料について

■ 一番摘みの茶葉のみを使用しています。
■ 製造工程では過度な乾燥や火入をせずに比較的低温で時間をかけて仕上げてありますので原葉の風味が生かされています。
■ 原葉は出雲地方に古くからある在来葉を主原料としています。

風味の特徴

■ お茶を入れた時の色合いは透明感のある 昔風の山吹色
■ 程よい渋味、スッキリとした喉ごし
■ 野生の生命力を大切にしたお茶作り

★出雲国のお茶
http://www.fukuneko-ya.org/NF/oolong.html

Posted by fukunekoya at 11:37

【2011年05月23日】

出雲国の幻の山茶 “新茶”!

こんにちは。

まるで夏のような暑さかと思えば急に涼しくなったりと、体調を崩しやすい気候
が続いていますがお変わりありませんか。

先週は5月なのに真夏日になる地方も多かったですね。今週は少しは落ち着いて
くれると良いのですが。

さて、5月といえば新茶の季節!福猫屋にも出雲から新茶が届きました。

日本人にとって、この季節の大切な楽しみですね。

福猫屋

                         http://www.fukuneko-ya.org

・・・・・・・・* 【福猫通信11-05-3】もくじ *・・・・・・・・・・

■【お知らせ】LOGONAスキンケア用品・期間限定全品5%OFFキャンペーン!

■【入荷情報】出雲国のお茶「新茶」

■【編集後記】出雲ってどこ?

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■【お知らせ】LOGONAスキンケア用品・期間限定全品5%OFFキャンペーン!
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だんだんと汗をかく日が増えてきましたね。お肌のケアは大丈夫ですか?

LOGONAスキンケア用品全品の期間限定5%OFFキャンペーンを実施します。
実施期間は23日(月)から29日(日)までの1週間。

この機会に是非ご利用ください。

★ロゴナ・スキンケア
http://www.fukuneko-ya.org/EC/logona-sc.html

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■【入荷情報】出雲国のお茶「新茶」
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出雲の西製茶所さんから新茶が届きました!

今年は全国的に霜の影響で作柄が良くなかった様で、入荷も少し遅れましたが、
無事に今年も新茶が入りましたので、皆さんにお届けすることが出来ます。

茶葉は、出雲地方の在来種を主原料としています。すっきりとしたのどごし、透
明感のある山吹色(お茶を入れた時の色合い)が特徴です。現在、日本の市場に
製品として出廻っているお茶の約90%はヤブキタで、この在来種は幻の山茶と言
われています。


★出雲国のお茶
http://www.fukuneko-ya.org/NF/oolong.html

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■【編集後記】出雲ってどこ?
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西製茶所さんや本田屋さん、井上醤油さんなどがある出雲。名前は知っていても
場所は良く分からないと言う方も結構多いのでは?

出雲市は西日本の中国地方、日本海側となる山陰の西側に位置する島根県東部に
あります。宍道湖でも有名な松江の西側です。

東京からは飛行機で1時間半位ですが、陸路ではとても遠い所です。山間部の気
候は寒暖の差が大きく、八岐大蛇で有名な斐伊川が潤す農作物が美味しく出来る土地
です。

特に井上醤油店さんのある仁多地方は西の横綱と言われる「仁多米」の産地。そ
の風土で醸造された醤油は極上の風味!一度お試しください。


★国産農産品
http://www.fukuneko-ya.org/NF/nousanbutsu.html

Posted by fukunekoya at 23:49

【2011年05月28日】

LOGONAメークがお買い得

ベースメイクを美しく仕上げるフェイスパウダー。

粒子が細かく、カバー力があり、お肌のトーンを上げ、チークやアイメークののりを良くします。
天然素材だけでつくったパウダーだから、肌がラクに呼吸でき、やさしい使い心地です。粉浮きがせず、ホホバ油や天然ビタミンEがお肌のコンディションを整えてくれます。

ブラシを使用すると、自然に仕上がり、パフ(お粉用)を使用するとマットな仕上がりに。

*ロゴナのメイク製品は、使用している原料は全て天然からの成分です。
色素は石や鉱物などから。 そしてお肌を整えてくれる有機栽培の植物から抽出したオイルやワックス、天然ビタミンEなどをたっぷり配合しています。
自然の成分で作られたメイクアップ製品は、お肌に優しく、とてもナチュラルな表情を作ってくれます。
機能性も高く、天然成分だけだからと言い訳はせず、発色も良く、色がくすまないのでご好評をいただいております。


★LOGONAメークhttp://www.fukuneko-ya.org/EC/logona-make.html

Posted by fukunekoya at 18:42

【2011年05月29日】

フェアトレード 批判

5月はフェアトレード月間でした。
ということでフェアトレードについて少々。

最近ではスーパーやデパートでもフェアトレード認証マークのついた商品を良く見ます。
十数年前では考えられない事でした。

フェアトレード商品の取引量が増えると言う点では歓迎すべきことでしょう。

しかしながらこの事は不思議でもあるのです。以前、企業の方々はフェアトレードについて批判的でした。一番の理由としては、「フェアトレード」を認めるとすると、自社商品が「アンフェア」ということとなりマイナス評価を得ることになるからです。

ところが近年、認証マークが出来たことで、いきなり大手企業がフェアトレード商品を出し始めたのですが、フェアトレード商品を出すことは、同じ会社の他の商品はフェアトレードではない、つまりは生産者の負担の元に生産されている商品と肯定することに変わりはありません。

なぜ自社製品を否定するようなことが出来るのか、不思議で仕方が無いのです。

フェアトレード商品を販売するのはプラスイメージを顧客に与えると言うことでしょうが、それはフェアトレードを顧客が付加価値として認識することが出来ても、フェアトレードその物に対して充分な認識を持つことは無いと、企業は判断しているからでしょう。

フェアトレードマークには区別できるというメリットもありますが、コストがかかる事や、顧客がフェアトレードの意義を理解できなくても付加価値として販売しやすいというデメリットもあります。

最近では、古くから活動しているNGOのフェアトレード商品であっても、認証が無いのでフェアトレードの根拠が無い、というお客様もいらっしゃる位です(通常NGOは認証を取ることはありません)。

これでは認証の意味が本末転倒していると思うのです。

認証マーク付きとマーク無しの商品を同じ会社が同じ棚に並べることは、やはり不可思議な現象としか思われません。この点で認証のあり方をもう一度検討して頂けると嬉しいのですが・・・。


さて、フェアトレードに対する批判の具体的な理由である、フェアトレードの概念にある一般流通の否定は正しい面もあります。

よく書かれている事に、「中間搾取を無くす」と言う言葉がありますが、これは流通における中間業者があたかも不当に生産者を搾取しているかのような印象を与えます。
そういった場合もあるでしょうが、必ずしもそうではないことも多いと思います。組合などではない小規模農家では中間業者が無くては商品を流通に乗せることも出来ませんし、中間業者そのものも弱小である場合が多いのです。

中間コストの削減は、NGOや政治より企業が頑張っています。

価格決定権を持つのは最終段階の多国籍企業ですが、その価格を決定させるのは消費者でもあるという事実は否めません。最終価格を安くと望めばその分が生産者にしわ寄せとなるだけなのです。

そして、もう一つの批判理由である、競争原理の欠如による品質の低下ということも正しい面があります。欧米の基本的な立場はチャリティーであり、そのことに基づく価格保障や買い取り保障は生産者の意欲を低下させ、支援慣れと言うデメリットに繋がります。

本来、対等な立場であれば、努力と品質を伴わない商品に高値はつけるべきではありません。品質が悪ければ価格を落とし、努力により生産された品質の高い商品については正当な価格を支払うという競争原理こそがフェアトレードであると思うのです。

つまりは投機や多国籍企業の、力による不当な価格設定ではなく、品質に基づいた正当な価格設定が求められているだけだと思うのです。

上記の点から考えても、一般的なフェアトレードの概念である、支援による生産者保護は初期段階であり、安定してきてからが本来のフェアトレードになると言えます。

フェアトレードは最終手段ではありません。最終的にはフェアトレードという言葉そのものがなくなることが大切では無いでしょうか。

Continue reading "フェアトレード 批判"

Posted by fukunekoya at 17:19

フェアトレード商品の品質

さて、前回フェアトレード商品の品質に対して対価を払うべきと書きましたが、その続きです。

フェアトレード商品は高いのに品質が低い、ともっぱら言われてきました。
事実、過去において手工芸品でそのような商品をよく見ることはありました。

フェアトレードが西洋のキリスト教圏で始まり、チャリティーがその精神の基本であったため、商品の品質が前提でなく、支援が前提であったためです。言い換えれば、支援なので商品は何でも良かったのです。しかしながら当然それは長続きしません。現実として初期のフェアトレード商品の取引量は年々下がり続けていました。

さらに問題なのが生産者に対する購入者の見方が変わってしまうことです。

第一次産品で言えば、一定の価格を保障して貰えたり、定量の買取が保障されたりすることで、生産者の向上心が無くなり、品質の低下に繋がります。

手工芸品などで言えば、品質よりチャリティーが優位に立つため、これも支援慣れとなることになり向上心が薄れます。


ではフェアトレードは間違いなのか?


ここで大切なのが、フェアトレードが支援が第一義の目的でなく、品質向上が第一義となるべきであったと言うことです。

品質向上の為に必要なことは生産者がよい製品を作ることが出来る環境です。
子どもを学校に通わせること、女性が社会に出られること、生産者自身が教育を受けられることなど、その環境づくりをすることが品質の良い製品を作る条件になると言うことです。

もちろん最初はある程度の支援、投資が必要になりますが、その環境づくりにお金を使えるように、生産者は努力をし、良い品質の商品を作らなくてはなりません。良い製品に対して適正な価格を支払えるシステムと価値観を構築していくことが大切です。

そうする事によりフェアトレード商品は品質が高く、買う人もそれに見合った金額であると納得がいくのです。

事実、福猫屋で人気のあるフェアトレード商品として、パレスチナオリーブオイルや石けん、チョコレートなどがあります。これらの商品は、フェアトレードであるからという事でなく、その品質で購入されていると思います。なぜならリピート率が非常に高いということと、実際価格としても一般商品よりは高いのですが、グレードからすると安いという納得感があるからです。

そして持続可能な生産手法、有機農業であったり、伝統的な技法であったりとすることで、社会的にその価値を見直され、必要とされるようになってきていると感じます。


しかしながら、現実としてまだ品質と価格が伴わないものも多くあります。
たとえば、大手カジュアルブランドの衣料品とフェアトレードの衣料品で同じアイテムを作ったとすると、カジュアルブランドの製品はデザイン品質とも高く、かつ価格も安い。反対にフェアトレードの衣料品はデザインも悪く品質も低いのに価格は高いと言うことになります。

だれもフェアトレードの物は買いませんよね。

事業規模の違いがあるので当然ですが、ではどうするか。まずは同じものは作らないという事です。手仕事や伝統的な手法など異なる価値を活かす事です。

NGOは支援のプロですが、アパレルの専門家ではありません。洋服一つ作ったことの無い学問肌の人間に、衣料品の企画販売マーケティングが出来るはずがありません。(これは批判ではなく分野が違うと言うことです)

ですので、いまだに職業訓練の製品を高値で売っていたりするのです。職業訓練はプロジェクトで出来た資金で運営し、製品は熟練専業者の工房で作るのが当たり前、と考えるのが一般の私たちの価値観だと思うのですが、NGOの方には、残念ながら結構そのあたりが分からない場合があるです。

最近やっとデザイナーと提携する団体も出てきましたが、現状ではまだ、良くてもパタンナーを抱えている程度というのが、いまの日本のフェアトレード団体の現状です。

その理由として日本のNGOが、フェアトレードという概念を最初から持っていなかった場合が多いからです。それは様々な人道支援などから始まり、支援として現地製品の販売をはじめた団体が殆どなのですが、その活動をフェアトレードという分野に移行させるという意識が無かったからです。

フェアトレードという言葉が独り歩きし始め、その言葉に便乗してきたような状況であることは否めません。事実、自分たちの販売活動はフェアトレードではないといっていた団体が、今ではフェアトレードという文字を頭につけている事もあるのです。

餅は餅屋というよい言葉が日本にはあります。プロジェクトの立案と商品の企画は別の専門部門で協働していくべきであると思うのです。そうならなければ、いつまでたっても価値ある製品として市場に出て行くことは出来ません。

日本のフェアトレードをどう変えていけるのか。
それは生産者の自立よりNGOの自立を求めることかもしれませんね?!

Posted by fukunekoya at 22:49

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