毎年、きれいな押し花で人気の手作りカレンダーが今年も発売になりました☆
この手作りカレンダーを初めて見たとき、「なんて素敵な手仕事なんだろう!」と思ったものです。
季節に合わせた絵柄で、ミンダナオ島に暮らす人々のことを考えてみる…
何だかいい時間だと思いませんか?
このカレンダーを生産しているのはSHAPIIという団体。
海が近く、バナナやパパイヤをはじめ、南国の果物は実る木や色鮮やかな花がいたるところに見られるのんびりした町に、手漉き紙の生産者団体、SHAPIIはあります。この町では殆どの人は野菜作りなどの農営を営むか、漁をすることで生計を立てています。
代表のロレッタさんは、島の小さな町の看護婦をしていた方です。
1987年、フィリピン・ミンダナオ島は内戦の最前線にあり、産業の発展は望めず、多くの若者は職を求めて島を離れて行く島でした。
「多くの人が仕事につける場所を提供し、お金を稼ぐために家族が離ればなれに暮らさなくてもすみ、若い人が夢を持てる町を作りたい。」
ロレッタさんはご主人と共に、地域への深い愛情と強い意志を持ってSHAPIIの仕事をスタートさせました。
目をつけたのは、島の雑草コゴン草を使った紙作り。
資源の少ない村で、田畑の栄養を奪い、山火事の原因になる雑草から仕事が生まれるということで、地域の人々も強い関心を持ちました。
「どんな簡単な仕事でさえ、貴重で名誉あるもの。そのことを忘れず一生懸命になれば、大きな夢に近づくことができる…」。
このカレンダーは手漉き紙に島に咲く色とりどりの草花で作った物です。花びらを一つ一つピンセットで丁寧に貼り付けています。2ヵ月ごとに変わる手の込んだデザインが季節のお知らせをします。使い終わったら、デザイン部分を切り取り定型ハガキとして再利用できます