ボリビア 児童労働は現代の奴隷制のシンボル
スクレ―(2008年1月7日) 南米諸国の中でも最貧国の一つボリビアでは約35,000人がサトウキビ産業に従事しており、ここに現代の奴隷制がみられる。国際反奴隷団体による2006年度ボリビアの奴隷制に関する報告書によれば、サトウキビを栽培するプランテーションで、9歳くらいの多くの子どもたちが、何の支援も受けられないまま働かされている。
子どもたちは寒暖差の大きい気候と、清潔な水へのアクセスが困難な状況下で働き、頻繁に病気になったり、なたやサトウキビの葉でケガを負ったりしている。
ほとんどの場合、働いている子どもの親が奴隷労働者。仕事を斡旋した仲介業者から事前に現金や物品を受け取り、その代わりにプランテーションでの過酷な労働を強いられる。働いても報酬は現金ではないため、食料や生活用品を賄うためにさらに借金を重ねなくてはならない。
この悪循環によって、借金から解放されることなくプランテーションに縛られ続ける労働者が生まれてきた。
このような現代になお残る奴隷問題について世界中の人々に知ってもらうため、3月30日に"Run For Freedom”というイベントが人身売買問題に取り組む国際ネットワークStop The Traffikによって行われる。
出所:The Royal Gazette
http://www.theroyalgazette.com/siftology.royalgazette/Article/article.jsp?articleId=7d813b73003000e§ionId=60
ACE児童労働メールマガジンより