インゲン豆属の豆で、日本語では「らい豆」といわれています。一晩水に浸してから、よくゆでてください。スープやシチュー、チリコンカンやカレーなどにどうぞ。ほのかな甘みがあります。
ネパール中西部のムスタン地方にある“Kagbeni”という町周辺のおよそ200以上もの農家で収穫された豆です。ネパールの中でもこの地域は、Gandaki川によってヒマラヤ山脈から水と肥沃な土がもたらされ、何百年にもわたり化学肥料は使われたことが無く、また遺伝子組み換えの種も持ち込まれたことの無い場所で、受け継がれてきた伝統種、そして昔ながらの堆肥のみが使われています。
このムスタンビーンズを生産している大半は女性で、植え付け、除草、豆の乾燥作業、豆をさやから取り出す作業を受け持っています。男性たちは豆の収穫や、ヤギなどの家畜の糞や落ち葉等から堆肥を作り、畑に混ぜる役割を受け持っています。この地では収穫のおよそ60%を自家消費用、そして40%を収入源として販売しています。各農家では収穫後3から5日程度乾燥させ、長い棒を使って叩きながら、豆をさやから取り出しています。手作業で選別をし、更に豆をざるに入れ、まわしながら時折宙に舞わせて、風で異物を吹き飛ばすと言う伝統的な方法が受け継がれています。これらの豆の集積所であるCoopでも、失業者の雇用対策プログラムから斡旋された女性たちが選別や出荷の仕事をしています。
★ムスタンビーンズ
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